京都の初夏
2012年 05月 24日
なんせ市内全域がそうなのだから、かなわないね。
今回あたしが行きたかったのは「六波羅蜜寺」
空也上人の像がおわします。山田太一の「空也上人がいた」を読んで、どうしても観たくなりました。
先に南禅寺の本堂をはじめて拝観してきました。
南禅寺山門までは何度となく行き、境内にある「奥丹」で湯豆腐を食すのに、本堂まで行くのははじめて。
なんという罰当たりな・・・。
本堂がたいそう立派でたいそう広いのに驚き!
それに比べ「六波羅蜜寺」は驚くほど小ぶり。
それなのに驚くほど仏像が素晴らしい!!!
実際会ってみたら、目の前におわす上人の目は哀しみと慈悲に溢れているように見えました。
おお、わたくしめの罪をお許しください、ってまじめに思います。
ところで六波羅蜜寺には空也上人のほかにもたくさんの像があります。教科書で見た平清盛像も本堂にあります。
薬師如来像や地蔵菩薩像などのほかに、閻魔大王の像も。閻魔様の前に置かれた三方はお賽銭が心なしか多いような気が・・・。このお寺はおばあさん率が異常に高い(己も含む)
閻魔様にお賽銭は、「近いうちにお邪魔しますが、その節はまぁ一つ手心くわえてねっ」という気持ちのあらわれか?あたしもここには100円お賽銭を置かせてもらう。
念仏を唱える口から六体の阿弥陀が現れたという。
<東寺>
伊丹空港経由で京都に来る人は必ず東寺を左手に見る。
あたしも何十回もここを通ったけど、やって来たのははじめて。
「東寺」は弘法大師ゆかりのお寺で、毎月21日がお大師様の日にあたります。
私の父の命日が4月21日で、そのとき母が「良い日に死んだ」と何故か喜んでいたのだ。
後で聞くと「お大師さまの日だから、お父さんは極楽浄土に逝った」と。
で、ここ東寺では毎月21日に「弘法市」がたつの。
今度の上洛は従姉妹のミホと一緒だから、お上りさんコンビでお参りに。京都駅にあるホテルグランヴィアに宿泊したから、京都駅から近鉄でひと駅。「東寺」で下車。いつの間にか乗り合わせたおばあさんたちの群れと一緒にわらわらと一つの方向に向かう。
こんなのあり?東寺の前の歩道の半分を出店が出張って、押し合いへし合いしながらなかなか前に進まない人の群れにはこんな事情があったのでした。
それにしても「こんなの骨董市っ言っていいの?」とミホとあたし。
「う~ん、これってゴミだよね~」
「うんお金あげるからもらって、って言われてもいらないね~」正直そういう品の数々でした・・・・が、角度を変えるとステキな小物、となるのかも。あたし今「断捨離」って本読んでから、モノは捨てる、という方向だから、余計骨董がゴミに見えるのかも。
弘法大師の像は思ったより背が高く、「おとうさん、おかあさんをよろしく」と拝んできて、なんだかホツ。
続く