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by kateido2000
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霧笛荘夜話 浅田次郎著

昨日、おやじ(渡辺淳一)の悪口をさんざん言ったけど、同じおやじでも敬愛する浅田次郎様は別格。確かに彼の書く女もいない。いないかもしれない。いないだろう。いないと思う。
けどね、かわい~んだよね、次郎様は。うんうん、もしかしているかもしんないね~、って言ってあげたくなる。女だって昔々は白馬の王子様ってヤツを信じてた・・ような気がする。ただ男よりも幻想に気づくのが早いだけ。それもかなり早い時期に気づくのだ。で、この本です。
霧笛荘夜話 浅田次郎著_d0073646_1842472.jpg
とある港町、運河のほとりの古アパート「霧笛荘」。かつては、東洋趣味の外国人貿易商の別宅として使われていたらしいその建物には、いかにも異国情緒あふれる不思議な装飾が施されている。
「霧笛荘」には、アパートを管理する纏足の老婆が住んでおり、六つの部屋が用意されている。あなたは老婆に案内されて一つ一つの部屋をめぐり、かつてそこに住んでいた人々の人生の物語を聞かされる。「霧笛荘」の住人はみな、不器用だけれども誠実に、普通とは少し違っていてもそれなりに幸せに生きていたのだが――比類ない優しさに満ちた、切ない感動を呼ぶ七つの物語。
by kateido2000 | 2007-02-21 19:53 | 好きな本好きな映画