よろしく青空 その2 中野翠著
2007年 03月 10日
現在、宮崎にも「イオン」という巨大ショッピングモールができ、商業の地図は塗り替えられつつある。その現象は少しも地球に優しくはない。温暖化はこうして加速していく。車で行かなければいけない、ということはそういうことじゃないだろうか。(映画館がみんなそっちに行ったのだけが腹立たしい。ほかは魅力ある店ないし、食事の店は味が画一化されている。イオンだからいい、と言う人もいるけど違うと思う。値段はそう安くはない。プロとして食事を供するのであれば、ウマイ!を目指してほしい。行かなきゃいいんだけど、孫が来るとうっかり行く。で、うっかり食べる。値段以下!)自分が車を持ちながら年に数度しか乗らないから、ここだけはちとエバる。中野翠が以下のように書いている。ああ、東京もそうなんだ。
10年ぶりに原宿に出かけた筆者。
ちょっと驚きましたね。いかにもチープな服の店バカリ」ギッシリ。ハデな看板、ハデな値札。これでもか的な風景。「アジアの混沌」。かっては巣鴨のとげ抜き地蔵通りは「おばあちゃんの原宿」と呼ばれたもんおだが、今や逆にここは「少女たちのとげ抜き地蔵通り」という感じだ。
昔は・・・と言ったら、20年以上前だけど、私は原宿の近くに住んでいた。その頃はもう少し静かで、もっともっとオシャレぽい街だったと思う。
何と言っても、好もしい雰囲気の喫茶店が何軒かあった。それが軒並み消えている。
だから街はニギヤカなのに殺伐とした印象なのだ。古いアパートは今年2月に建て替えられて「表参道ヒルズ」になった。またヒルズか。・・中略・・
もう巨大ビルには心底ウンザリなのだ。同じ歩くのでも路地に点在する小さなシャレた店を訪ね歩くほうがずぅっと充実感がある。路面店には、その土地の空気と密接な関係が感じられるから・・。昔の原宿はそんな路地歩きの楽しみがあった。
だよね~、だよね~。まだ宮崎はいいのかもしれない。市内の真ん中に県庁があるから、あそこの楠並木はまさか取り壊さないだろう。「美しい国日本」は道路と箱物にしか金を貸さない今の行政を根本から変えなければ意味わかんな~い、なのだ。冬はどんどん暖かくなり、夏は猛暑になるだろう。
今年は湯たんぽ購入で一人悦にいってたが遅きに失する。(反省)日本は、いや世界はここ100年で地球にダメージを与えすぎたような気がする。