浅田次郎トークショー 続き
2009年 01月 29日
浅田氏は活字媒体しか基本的には信じない、ネットなどで得た知識も必ず活字の書物や辞書で調べなおすと言われた。「五常」について話された。「五常」とは「仁・義・礼・智・・信」のこと。これを一字一字丁寧に教えてくださった。「仁」とはニンベンに二人、ということで何事も1人では為さない。「義」の字は「我」の上に「羊」ということで羊は供物。頭に羊をかかえて捧げている。捧げるとは又の意味は尽くすということ。「礼」のシメスヘンは神という意味。シメスヘンがきたら神と関係あるんだって。元々の字は「禮」。神に豊。そうそう「礼」に関していえば・・・・
電車の中でメークする女がいる。コンビニの前でたむろして座って何か食べる輩がいる。
それを法律で罰することはもちろんできない。何が悪いんだ、と彼らは言う。確かに法的には悪くない。だけどそれは「礼」を失するのだと。「無礼」なのだと。「法律」は「ルール」で「礼」は「マナー」なのだと。浅田先生が小学校のころに、この「五常」を教えるモノはもういなかったんだと。戦争が負けた痕跡は建物や物ではなく、こういう「五常」みたいなものを教える教育が無くなったことに尽きる、そう浅田氏は言われた。「だから、この会場に来ていただいている皆様は、このことを皆に教えてください。本は読まなければいけない。字は書かなきゃいけない。そして字は上から下へ、右から左へ書く。何故なら日本の漢字もひらがなも右から左、上から下へ書くようになっているから。」
書かなければ字は忘れます、とも言われた。うっ・・もう遅い
帰りに環ちゃんと一緒に「ひまわり食堂」に・・・。