好きな本、好きな映画、おもろい人々、泣かずに遊ぼ!


by kateido2000
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叔母よさようなら・・・

葬式というものは、その家のカラーが色濃く出る最たるものではないだろうか。それともあのセレモニーの違いは、お坊さんが好きでやっている?んなわけない。何かの作法に則ってやっているんだろう。田野は宮崎市に合併されたけど、そんなもん名だけで、大根畑が広がる田舎には違いない。そこに住む亡き叔母をわたしたちは、こよなく愛していた。大量の喀血をしたと聞いた日からこの日の来るのは時間の問題だったが、なるべく楽にさせてほしいことだけを私も、多分家族も望んでいた。叔母は安らかに逝った(と思う)。
それにしても仰天したのは参列者の多さ。叔母の母親のときは1000人だったから今回は一応500用意したと、長男のTは言った。通夜の列は3時間たってもとぎれない。一介の主婦の享年77歳の叔母が、である。
そういえば・・、村八分も葬式だけは除外と聞いたことがあるような・・。
叔母は私の、両親、祖母、叔父、兄と皆の葬儀にも年忌にも来てくれた。愛と同時に私はこの叔母に恩を感じている。だから今まで自分の三親等以外の身内の葬儀が不本意な(私にとってだが・・)場所であろうものなら、○○葬儀社~?行かない!などとぬかしておった。が、今回は仮通夜、本通夜、葬式と3回も田野に足を運んだ。A葬儀社、普段の私だったらその葬儀社の名を聞いただけでキレかけたかも・・。なのに最後は骨まで拾ったのだった。(一つ一つ、ここはどこそこの骨です、と厳かに教えてくれる火葬場の職員。叔母の骨はキレイな白だった)
叔母の死の前後の1週間、家族は不眠不休に近い。疲れはてる。精も根も使いはたす。そして感覚が少し麻痺して、その分悲しみから逃れられる。葬式の所謂「お取り込み中・・」というのは、そのためのものじゃないのかとさえ思うのだが、違う・・・?


追; 父が死んだ際、母がつくった句を想いだした。
      紫陽花が 許せないほど 咲いて通夜    信子
叔母の通夜に行く道々にも、見事な紫陽花が・・・。
by kateido2000 | 2009-05-31 02:44 | つれづれ日記