gomameの歯ぎしり@ニシタチ:浅田次郎
2014-07-02T21:30:38+09:00
kateido2000
好きな本、好きな映画、おもろい人々、泣かずに遊ぼ!
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一路
http://kateido.exblog.jp/20868989/
2014-07-02T21:24:00+09:00
2014-07-02T21:30:38+09:00
2014-07-02T21:24:34+09:00
kateido2000
浅田次郎
生涯修行の場を離れず、ひたすら座り続ける。権威とも利欲ともいっさいかかわりなく、悟りを求めて座禅に打ち込む。経文も学問も要らぬ。ただ菩提樹の下に黙して座り続けたお釈迦様に倣うて、世事煩悩を去り、おのれを滅する。
尊敬してやまぬ道元禅師の訓えを、和尚は呟き続けた。
それにしてもじきに死ぬるというになかなか煩悩が去らないのは、、、、、
同じくたばるにしてもせめて嫁が欲しかった。、、、、
いい目を見るのは、永平寺あたりからやってくる見知らぬ坊主かと思えばやはり納得はできぬ。
相変わらず、面白すぎる。浅田次郎先生真骨頂。
こんなお坊さん現実にいれば、世の中も面白いのに…。]]>
降霊会の夜 by浅田次郎
http://kateido.exblog.jp/16733468/
2012-09-02T01:54:00+09:00
2012-09-02T02:09:10+09:00
2012-09-02T01:54:13+09:00
kateido2000
浅田次郎
この本もそうでした。
え?どこで泣くの...なんて言われたりもするけど、人それぞれツボが違うのね。
謎めいた女の手引きで降霊の儀式に導かれた初老の男。死者と生者が語り合う禁忌に魅入られた男が魂の遍歴の末に見たものは……。
至高の恋愛小説であり、一級の戦争文学であり、極めつきの現代怪異譚――。まさに浅田文学の真骨頂!
内容は初老の男(浅田次郎氏の年回り)が、一人暮らす山奥の別荘で、出会う不思議な体験。
それが「降霊会」なのです。
戦後間もなくのころの不幸な同級生の男の子(キヨ)の死の真相がこの降霊会で解き明かされていく。
ここの件りで私は号泣したわけです。
犯入はこいつじゃない。いゃ、たしかに犯入にはちがいないのだが、事件の決着をつけた手応えを俺は少しも感じなかった。どうして
その答えは知れ切っていた。わきめもふらずに復興した日本が、キョを殺したのだ。そしてその「復興」とは、けっしで国民生活の安定ではなく、国家の威信の恢復だった。
いったい何が起こったかもわからず、昏れゆく夏空をぽんやりと見上げているこの男は、単なる実行犯に過ぎない。そして真犯人は.東京タワーを見上げ、オリンピックに浮かれ騒ぐすぺての日本国民だつた。
もうひとつのエピソードは男が若き学生時代に捨てた恋人にまつわるもの。ここいらは、「椿山課長の7日間」に似ている。
浅田次郎本人はオカルトティックなものは全く信じていないそうです。なのに彼の小説にはかなり頻繁に幽霊の類いが登場する。
あの「蒼穹の昴」にさえ。
幽霊も浅田氏が書くといきいきと面白く、切なく、いとしくなってくるから不思議。
ところで、うさ子、こないだこの本京都に置いていったけど、読み終えたかい?
<<たね坊のぬか床>>
ネットで検索して探し当てた、「たね坊のぬか床」
だめもとで購入。
かきまぜないで良い。冷蔵庫保存でOK。最初からおいしい。
などがウリ。実はわたくし、ぬかづけ大好きなんだけど、おいいしいぬかづけが売っていない。昔昔住んでいた雁が音団地の中にあった野菜やさんに、おかみさんが漬けたおいしいぬかづけが売っていた。
今は白菜漬けで食中毒をおこすというじゃない。ここはもう自分で漬けるしかない!!
といわけで、「たね坊」ぬかで漬けたキューリもニンジンも大根もたいそうおいしく、
「足しぬか」も又購入。
嫁ちゃんにも大好評。
うさ子買ってあげようか???
<お中元>
今年の頂き物は大当たり。
いくみちゃんがくれた宮古島のマンゴーは宮崎のに勝るとも劣らず、美味~。
(いくみちゃんは宮古島の橋向こうの池間島出身なのだ)
コータがこないだ持ってきた福岡の葡萄は彼の同級生の実家の農園だと言う。
あたしはこれまでこんなに美味しい葡萄を食べたことがなかった。
「田中清敏巨峰園」です。
「コータ、来年もちょうだいねっ!」
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上洛の目的
http://kateido.exblog.jp/15428186/
2012-02-14T01:07:00+09:00
2012-02-14T01:24:50+09:00
2012-02-14T01:07:26+09:00
kateido2000
浅田次郎
マンマミーアに昔何度か遊んだことのある女の人が「ターニャ」という役で出演しています。八重沢真美さんといいます。あたしが知り合ったころはまだ市村正親さんの奥様でした。これが見たかったのね。八重沢真美さんはいわば主役の1人で、ず~っとここ何年かはこの役一筋にやっています。カーテンコールのためにペンライトももらって、最後は客席全員総立ちでちょ~興奮のルツボ。
http://www.youtube.com/watch?v=3olOB_o9104
2泊しました。京都グランヴィアホテル。四季劇場と隣接しているからとっても便利。
遅くなってうさ子も来たんだけど、次女が熱発しちゃって、この後あたしは1歩もホテルから出ないで次女ちゃんの看病でした。
<ちょっと自慢の1冊>
うとうとしている次女ちゃんを看病しながら、「プリズンホテル:春」を持参して本当に良かったと再度読み返す、この本。実は浅田次郎氏の直筆サインと落款が入ってるの。
「プリズンホテル」はあたしの座右の書だと改めて思う。この1冊(正確には春夏秋冬の4冊)があれば、どんな時でも何とかやり過ごせる、稀有な本です。浅田先生、あなたに着いていきます。
<作中の小説>
美貌のヴァィオりニストヒと、ポルサリーノの似合う新聞記者がサンマルコ広場ですれ違ったとたんに炎のような恋におちる。カフェフローリアンのテーブルを挟んで見つめあったまま、女はいきなり言うのだ。
「アマデウスも、シベリウスも退屈だわ。あなたを愛していい?」
男はボルサリーノの庇を下げて答える。
ぼくのこの腕の中もあんがい退屈かもしれませんよ。シベリウスほどではないにしろ」
かくてて二入は「溜息の檮」の下にゴンドラを止めて、「熱く狂おしい、たがいの弦を奏でるような口づけ」を交わすのである。
クサい。クサすぎる。だがこういうクサい恋愛小説を書くことのできる作家はただものではない。・・・・。
因みにこの小説の題名は「哀愁のカルボナーラ」で続編が「郷愁のペスカトーレ」、第三部が「涙のぺペロンチーノ」と続くのです。
<オーマイゴッ!マイルが!>
往復のフライトはマイルで。
マイルで旅する場合、時間より前の飛行機でも空席があればシフトできる。
最初宮崎発15時半を予定していたけど、それでは開場に間に合わない。1つ前のフライトに空きがあったのでそれに乗り換えた。こっちはスムースにいった。
伊丹発は18時50分。17時10分に間に合いそう。それにチェンジしてもらおう。カウンターに行ったら、なんということ!!あたしは11日と13日と2枚とも宮崎発伊丹行きを手に入れていたのだ。
去年まではマイルを使う場合、往復じゃないとゲットできなかったのが、今年から往路だけでも使えるようになっていた。あたしのパソコンの操作ミスで2枚とも往路になっていたのです。どうしよう!!帰れない。
「どうにかなりませんか?」ANAのグランドホステスさんが一生懸命骨おってくれて、あたしは無事17時10分の宮崎行きの飛行機に乗れました。
マンマミーアは見たけど、伊丹と京都のホテルを往復しただけの旅行でした。]]>
一刀斎夢録 下
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2011-12-22T21:14:00+09:00
2011-12-22T22:42:44+09:00
2011-12-22T21:14:02+09:00
kateido2000
浅田次郎
世知辛い。師走となればなおいっそう。
やっと「一刀斎夢録」の下巻読み終える。次ぎの人が待っている~。早く返却しなきゃっ!
「壬生義士伝」から「輪違屋糸里」・・・あれから数年、満を持して「一刀斎夢録」。新撰組三部作がここにやっと簡潔。目出度い!!
斉藤一を語り部に、その凄絶な生涯を解き明かしていく。
因みに坂本竜馬、中岡慎太郎を斎藤一がたった一人で切ったとゆう筋書きです。
浅田次郎氏は中学生のころ読んだ、子母沢 寛の「新撰組始末期」をずーっとノンフィクションだと思ってたんですって。ある日それが子母沢 寛のつくった話だと知り、いつかはご自分も新撰組を題材に書こうと思ったんですって。
だから斎藤一が坂本竜馬を暗殺したというストーリーも浅田先生のオリジナル、なんだけど本当にそうかもしれないと思わせるド迫力です。
「輪違屋糸里」にもちょこっと、「一刀斎夢録」にもちょこっと出てくる、でもかなり重要とゆうか浅田次郎のどの本でもすごく良く書かれている、「松平容保」。実は何年も前TVでこの役を風間壮夫が演って、ぞっこん惚れちゃったあたし。めっちゃ興味ある「松平容保」
大河ドラマ「江」最終回に出た、秀忠の隠し子幸松(のちの保科正之)が会津松平家の初代当主で、『会津家訓十五箇条」」はつとに有名で、「会津藩たるは将軍家を守護すべき存在であり、藩主が裏切るようなことがあれば家臣は従ってはならない」の訓えに子々孫々背くことはなく、会津の悲劇が訪れるのであります。
考えてみれば会津人が長州人とあいまみえるべからず、として今なお続くわだかまりは至極もっともな話しだと大いに納得。
斉藤一が語るには、「長州は元々反幕府だったが、後で寝返った薩摩は許せん」とゆうわけです。
終盤の斉藤一のセリフです↓
この世に神仏なるもののましますとせぱ、それはいったい、どのようなお姿をしておられるのであろうの。まさか神像や仏像のような、人のかたちをなさってはおられまい。おそらくは苔むした巌や千年の大樹の精となり・あるいは火や水や雨や風にお姿を隠して、そうと気付かれぬよう愚かしき人間どもの営みを眺めておられるのではあるまいか何もなさらずましでや加護など垂れ給ねず,おん自らが設えた芝居を、面白おかしゅうご覧になっているだけたろうよ。
※今年は最悪の大震災がありました。福島の人もままならない年越しだろうと察するに余りあります。会津魂(そんなものがあると信じて)で乗り切ってほしいと切に願います。
※ず~っと疑問だったこと。
何故戊辰戦争では官軍だった西郷隆盛が西南の役では朝敵になったのかが、何となくわかった気がした1冊でした。]]>
一刀斎夢録・・・浅田次郎
http://kateido.exblog.jp/14837027/
2011-10-28T02:05:00+09:00
2011-10-28T02:24:59+09:00
2011-10-28T02:05:18+09:00
kateido2000
浅田次郎
1作目「壬生義士伝」は盛岡南部藩の吉村貫一郎、「輪違屋糸里」は島原遊郭の太夫の目から見た土方歳三や芹沢鴨がそれぞれの主役。
3作目の「一刀斎夢録」の主役斉藤一は新撰組の中でも、沖田総司、永倉新八に並ぶ強さだったといいます。
だからこそ昭和まで生き延びたと、浅田次郎氏が語っています。(注:永倉新八は明治まで)
前の2作に比べると物語はわりと平坦。斉藤一を逆さに詠んで「一刀斎」なのですが、これは浅田先生のお考えでしょうか。
斉藤一が昭和の時代の近衛将校に語って聞かせるという形態をとっています。
ところどころに吉村貫一郎も登場して、少し得した気分は浅田先生のサービスでしょうか。
「いやむなしくも(1867年)大政奉還」、そのあたりのゴタゴタぶりがこの本を読めばわかります。
鳥羽伏見の戦いに続く戊辰戦争はそんなに遠い昔のことではないのですが・・・。
まぁそんなこんなのたいそう面白いこの1冊。浅田次郎の腕はイヤ、筆は冴えわたります。
ところで吉村貫一郎が新撰組に入隊した年端もいかない少年にコンコンと諭す場面があります。年端もいかずに壬生狼と恐れられる新撰組に入隊するのだから、それなりの可哀相な深い事情があります。それを吉村貫一郎は全てを聞いた後2人に向かいこう言います。
「一つだけ約せよ。苦労は男子の本懐だが、その苦労をけっして看板にしてはならぬ。君たちの苦労はこの吉村がすぺて承知したゆえ、二度と口にするな。苦労は口に出したとたん身につかずに水の泡となってしまう。」
うんうんいい言葉です。心が洗われるとゆうか、反省っ!とゆうか・・・。
ところで斉藤一はこう言います。
「おのれの欲せざるところは、人に施すなかれ、か。
おのれを先にして人を後(のち)にすることなかれ、か。
いちいちもっともであるな。武士道なるものは無私の精神にほかならぬであろう。
軍人であり、政治家であり、あらゆる法を司る立場にあった武士は、まずおのれを滅して民草に仕えよ、ということがすなわち武士道であった」・・・・・
武士道を以って政治にあたる政治家がいなくなったのが今の日本の原因なんですね。
無私?そんな言葉があったのよね。
「おぬしも帝國軍人ならば、武士道をわきまえよ。お国のために死するが誉れではない。滅私奉公の結果として、生くるも死ぬるも可とするが軍人の本分である」
この本に書かれている内容が事実に基づいているのが半分としても、斉藤一って一体何人の人を斬り殺したんだろう。晩年警察官になっているもんね。「勝てば官軍負ければ賊軍」の混沌とした時世だから許されたことなんでしょうね。
先だって京都に行ったことは書きました。 「どこへ行ったの」「壬生寺、と八木家」
ほとんどの人が「あんだって???」なもんだから、もう教えたくないよ~。
清水寺や金閣寺だけが京都じゃないぞ~っ。色んなお寺は観光客も少なくひっそりと楽しめるよ。
阿舎利餅よか屯所餅のほうがうまかった。「屯所餅」は八木家十五代当主八木喜久男が営まれる「鶴屋」というお菓子やさんのお餅。今度は屯所餅買いに行きたいくらいです。
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日輪の遺産 映画
http://kateido.exblog.jp/14500077/
2011-09-06T01:21:00+09:00
2011-09-06T01:36:23+09:00
2011-09-06T01:21:11+09:00
kateido2000
浅田次郎
「終わらざる夏;上下巻」と合わせて読むとより面白いかも。
近衛第一師団・少佐真柴少佐の役を堺雅人が凛々しく背筋を伸ばして演じている。軍服は男を上げる。かっこ良すぎです。
後、東部軍経理部・小泉中尉の役を福士誠治 という俳優が。これが又極だって良かった。こんな男優いたんですね。知らんかったな。
勤労動員として駆り出される20名の少女たちの一人にあの「ちびまるこちゃん」。大きくなったのね、まるこ。
少女たちを待つ過酷な運命。
映画の中で少女たちが歌っている「出てこいニミッツ、マッカーサー。出てくりゃ地獄へ逆落とし」
マッカーサーを知っている若者はもうほとんどいないのでは・・・。
<天一の伊勢海老>
とある会社の社長さまと今日はデートでした。うちの2階の「居酒屋天一」でまたまた伊勢海老を堪能。
口福口福。
ところでこの社長さまは昭和14年生まれだそうで、昨日観たばかりの「日輪の遺産」の話題に触れたあと「社長は玉音放送って聞かれてませんよね」ってお尋ねしたら、小学校1年(清武小学校)になったばかりの夏で皆で講堂に集まって聞かされた、んですって。「え~っそうなんだ~。あたしリアルタイムで玉音放送聞いた人に初めて会った~」もしかしたら父や母や祖母に聞けばそんな話し聞けたかもしれないのに、やっぱりもっと戦争について戦中戦後を生きた人は後人に語り継いでいかなきゃ。そういく環境(教育)を作らなきゃ。そして早く早く今のうちに戦争を体験した人たちに聞けることは聞いておきたい。語り継ぐ先人と後人、どちらにもその義務があると思いますが、どうでしょうか。
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終わらざる夏<下> by 浅田次郎
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2011-08-27T22:58:00+09:00
2011-08-28T00:55:11+09:00
2011-08-27T22:58:28+09:00
kateido2000
浅田次郎
を読了したのは半年も前。下巻までなかなか順番が回って来なかったが、やっと借りられた。
番組で三宅センセが「これを読みなさい」って言ってましたが、いくら「戦争は愚かなこと」と声を大にしても地球のどこかで戦いは行われている。
この本で浅田次郎は、本来そうであっただろう日本人(慎ましく、矜持を持っていた)を余すところなく書いています。
<日本国は1945年(昭和20年)8月15日の天皇の詔勅により、すべての戦争は終わったと思われていますが、事実はそうではなかったのです。日本の固有領土の一番北の端であった、北千島の占守島(シュムシュ島)で戦争が行われていたのです。>
帯には「終戦から65年。今こそ読むべき新たな戦争文学の金字塔」
この戦争の真の悲劇は敗戦ではない。国民の意思にかかわらず戦が始まり、それを国民の意志と断定して継続したあげくに、敗けたのだ。すぺての民主的な手続きを無視し、勝手に戦い、勝手に敗けた。
「戦争に勝ったも敗けたもねえからだよ.そんなものはお国の理屈で、人間には生き死にがあるだけだ・アメ公だってそれは同じさ・勝ったところで親兄弟がくたぱったんじゃ、嬉しくも何ともあるめえ・だから敗けたところでくやしいはずはねえんだよ「よくわからない」「そんじゃ、わかるように言ってやる」「ニ度と、戦争はするな・戦争に勝ちも敗けもあるものか。戦争をするやつはみんなが敗けだ。大人たちは勝手に戦争をしちまったが、このざまをよく覚えておいて、おめえらは二度と戦争をするんじゃねえぞ・一生戦争をしねえで畳の上で死ねるんなら、そのときが勝ちだ。じじぃになってくたぱるとき、本物の万歳をしろ。わかったか」
本著の裏表紙に占守島や幌筵島(パラムシル島)を含む千島列島の地図が掲載されているが、正直そんな島があることすら私は知らなかった。日本と日本人の明日を守るため8月15日以降にやむなく戦った人たちがいたことを私は知らなかった。 敗戦後間もなくの教育を受けた私たちの世代は、それらを教えることは色々な意味で適わなかったのかもしれない。でももう今は近代歴史、それもほんの一世代前の本当の歴史を、もっと教えるべきだと思う。
「カムイ・ウン・クレ」という言葉がしばしば出てくる。アイヌ語で「神われらを造りたもう。」という意味だそうだ。
それをあたしたちはもっとちゃんと自覚するべきです。
☆可愛いでしょっ、「クラブ M」のスターたち。
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終わらざる夏 by 浅田次郎
http://kateido.exblog.jp/13093363/
2011-03-09T23:34:00+09:00
2011-03-09T23:57:35+09:00
2011-03-09T23:34:16+09:00
kateido2000
浅田次郎
「終わらざる夏 」は1945年8月15に以降にも戦かわざるおえなかった人々の話しです。
表紙の帯には「1945年| 8月15日戦争が始まる」
上下巻の長い小説ですが、随所に浅田次郎のツボ話が織り込まれます。例えば↓
味つけの確かさには一緒になったとたんから驚いていたのだが、それを言えば死んだ女房に申し訳ない気がした。千和は自分の料理が舌に合わないのだろうと、考えこんでしまったにちがいない。
どうして一言声をかけてやらなかったのかと、大屋は今さら悔やんだ。もともと愛想のない男なのだから、毎度うまいと言えるわけはないが、たった一言で千和は救われたはずだった。 そう言っちゃ何だがな、チハ。おまえのこさえる飯は、前の女房よりうまいぞ。
千和はたぶん、「そんなことおっしゃったらバチが当たりますよ」と、たしなめたにちがいない。だが、きっと救われたはずだ。
忘れることと忘れぬことの、いったいどっちが大切なのだろうと大屋は悩んだ。
南部ことば、つまり盛岡弁もてんこ盛り。5月にやっぱり岩手に行こう!!]]>
ハッピー・リタイアメント by浅田次郎
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2010-05-15T19:28:00+09:00
2010-05-15T20:08:08+09:00
2010-05-15T19:28:24+09:00
kateido2000
浅田次郎
浅田次郎氏の講演会(大阪)が13日催された。うさ子が抽選に当たり席を取ってくれたのに、どーしてもフライトの時間の都合(午後1時開演なのに伊丹着が12時45分。1つ前の便は早朝過ぎて無理。宮崎は陸の孤島に逆行しつつある)行かれない。しょうがない読みかけのこの本でも読もう。内容↓
定年を四年後に控えた、しがない財務官僚・樋口慎太郎と愚直だけが取り柄の自衛官・大友勉。二人が突如再就職先として斡旋されたJAMS(全国中小企業振興会)は、元財務官僚の理事・矢島が牛耳る業務実体のない天下り組織。その体質に今イチ馴染めない樋口と大友は、教育係となった秘書兼庶務係の立花葵から、ある日、秘密のミッションを言い渡される…。
物語のプロローグの部分で何と浅田次郎氏本人が登場する。元貧乏で今は売れっ子作家という設定は決して間違ってはいない、過去に背負った借金を踏み倒した経緯もかなりホントくさいわ。
中味の部分は浅田先生得意の自衛隊の内輪話が満載で、ウソかホントか面白い!
天下りの実態をユーモラスに且つ深くえぐった1冊。
「人間誰しも、年齢ともに垢抜けてくるのは焼香の作法と屁の音である」
「かってわが国は260余年に及ぶ平和で幸福な時代があった。そうしたいわゆる封建社会が、不公平なものと決め付けるのは後世の価値観であろう」
「樋口は気をとりなおして娘を見た。ちょっと会わぬ間に、バカに磨きがかかったような気がする。いわばどこに出しても恥ずかしくないバカであった。」
「そもそもクリスチャンなんてめったにいない国なのにどうして1ヵ月も前から・・・・・・まるで365日の頂点がこの日とでもいうような大騒ぎになる。イエス・キリストの生誕を心から祝福する人々は教会に行って敬虔な祈りを捧げるにちがいない。子どもにとって幸福な日であることはたしかだった。上京して独り暮らしをはじめたとたん、この日がイエス・キリストの誕生日というタテマエの商業主義記念日、一大イベントであると気づいた。」
最後の部分は レストランの中に喝采が沸き起こり、ボーイは華やかにシャンパンの栓を抜いた。幸福な定年。いや、幸いなるかなわが人生。喝采の意味は、きっとそれに違いない。
読んでいてワクワク、はらはら、うるうる、笑い、が交互におこる。浅田次郎氏本領発揮の1冊。
愉快痛快な物語。読後生きる希望が湧いてくる1冊だよ~!!
うさ子が誕生日にくれた傘(去年)とレインコート(今年)
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新撰組読本 浅田次郎
http://kateido.exblog.jp/9870605/
2009-06-17T02:25:00+09:00
2009-09-18T23:00:35+09:00
2009-06-17T02:25:49+09:00
kateido2000
浅田次郎
八木家は見学できるそうなので1度行ってみようと思う。「新撰組」にたいする浅田次郎氏の思い入れは並大抵ではなく、だから私もズッポリと「新撰組」にはまっていく。浅田氏が書いてなかったら、きっと一生見向きもしなかったはずの「新撰組」。吉村貫一郎、糸里、斉藤一、本を開けば我が心幕末へとタイムスリップ~!!
ところでこの本の中で浅田氏への質問コーナーみたいのがあって・・・。
・・・お好みのブランド(スーツ)は?・・・
「ソニア・リキエル・オムですね。エルメスも好きですけど、エルメスはふけますね。・・・・・エルメスは60歳くらいのジェントルマンじゃなければおかしい。同じようにチビのアルマーニとか、デブのグッチとかは似合わない」
さすが長年アパレル関係の仕事をしてらしただけはある。言えません、「ソニア・リキエル」なんて!彼は江戸っ子のイキというのをとことん大事にしている。お祖父さんの口癖が「まずいものは毒だ」「汚い身なりは恥だ」そうで、別に高級がいいと言っているわけではないのは、まぁ当然です。江戸っ子の躾だそうです。
「粋で鯔背」などという言葉は「江戸」が「東京」に変わって、死語になったのかな?浅田次郎さんの世代が辛うじて、その心意気を持っている・・人は持っている?
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夕映え天使 by浅田次郎
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2009-06-04T02:55:00+09:00
2009-09-18T23:56:52+09:00
2009-06-04T02:55:02+09:00
kateido2000
浅田次郎
それでも変わらないのは浅田次郎の風景の描写。
「国道の長い下り坂を走るうちに、冬空からふいに雲が払われて、午後の光を満身に浴びた浅間山が姿を現した」・・・・夕映え天使
「物干しから眺める夕まぐれの景色が好きだった。」
「東の空からゆっくりと、夜のしじまの忍び寄る様子・・・」
「秋空は急に暮れて、夕星(ゆうずつ)が瞬きはじめた」。・・・・・・切符
「花々は一斉に首をもたげ、蕾は見る間に膨らみ、庭はたちまち豊穣な香りに満ちた。
背景は純白のサマースノーと真っ赤なドルトムント。ステージにはジャック・カルティエの大輪。黄色のグラハム・トーマス。マチルダ。ブルームーン。花壇のへりにはピンクと白の日々草が咲き誇り、色分けされたペチュニアがすきまを埋めていた。ベランダからはブーゲンビリアの瀑布がなだれ落ち、壁を被う蔓には青いクレマチスが満開だ」・・・・・特別な一日
「朱を奪われた海と空が、たちまち温かな琥珀色に染まった」・・・・・・琥珀
「海は群青の空と溶け合って、やはり垂直に立っていた」・・・丘の上の白い家
「空を響動(とよ)もして春の嵐が寄せてくる、朝まだきであった・・」・・・・樹海の人
<特別な一日>で描写される花の名前をほとんど知らない。調べてみようと思う。]]>
しびれる台詞、酔いしれる・・天切り松第一巻(闇の花道)
http://kateido.exblog.jp/9362251/
2009-02-19T16:10:00+09:00
2009-09-18T23:58:25+09:00
2009-02-19T16:10:34+09:00
kateido2000
浅田次郎
天切り松の師匠「目細の安」が桜田門(警察含む国家権力ね)と縁を切る・・・。それまでは持ちつ持たれつの関係だったの。食い詰めたヤクザ者を束ねるにはそういうことが必要だったらしい。
世の中どう変わったってお天道様は東から昇るんだ。・・・・濠っ端(ほりっぱた)から眺める先ァ桜田門の警視庁・・・・金輪際、桜田門たァ縁を切る。殿下閣下もかまいやしねぇ。盗られて困らぬ世間のお宝、一切合財ちょうだいしようじゃねえか。・・・振り向いて見れァ千鳥ケ淵から九段坂、今を盛りの夜桜だ。大内山から濠ごえの、風が渡ってぱっと散らせァ絵にも描けねえ闇の花道。高麗屋縞の弾幕が、ぱさりと落ちて音高く、一丁の柝(き)でもへえったと思いねえ。野郎ども、ぬかるんじゃあねえぞ・・・・・へい、と声を揃えて俺っちア、目もくらむてぇほどの果てもねぇ花道を、たたらを踏んで走り出した。
どう?ちょんちょちょんと拍子木が聞こえてきそうじゃない?。「よっ!高麗屋!」「日本一!」と大向こうから掛け声かけたくならない?う~、わくわく。
因みに<柝>とは拍子木のこと。なんかカッコいい。浅田氏曰く江戸弁というものは方言なんだって。だから江戸っ子=都会っ子ではないって。粋でいなせを身上とするような生粋の江戸っ子とゆう人種は絶滅したかもね。残念!!
「江戸っ子は五月の鯉の吹流し・・・」というフレーズは、口は悪いがおなかに毒はない、というふうに取られがちだけど、確かにそういう意味もあるけど、実際は五月の真っ青な空の中を悠々と泳ぐ鯉を連想して、その威風堂々とした様を言うらしいの。そういう意味でも江戸っ子は絶滅してるね。
そうそう我が国の総理大臣は江戸っ子ならず「九州男子」。でも郵政民営化を「オレは反対だった」などということは「男(おのこと読んで)」たるもの言ってはいけないでしょ!このごろは男が着けるブラジャーが売れてると聞いた。精子の量も質も落ちているらしい。一昔前は「嫁して三年 子無きは去れ」など女だけが悪者にされたものだが、現在不妊で悩む女の人がいたら、悩まなくてよい。「嫁されて三年 子無きは精子を増やせ」とパートナーに宣告するべし。]]>
浅田次郎トークショー 続き
http://kateido.exblog.jp/9267624/
2009-01-29T21:20:00+09:00
2010-02-24T01:20:11+09:00
2009-01-29T21:20:49+09:00
kateido2000
浅田次郎
浅田氏は活字媒体しか基本的には信じない、ネットなどで得た知識も必ず活字の書物や辞書で調べなおすと言われた。「五常」について話された。「五常」とは「仁・義・礼・智・・信」のこと。これを一字一字丁寧に教えてくださった。「仁」とはニンベンに二人、ということで何事も1人では為さない。「義」の字は「我」の上に「羊」ということで羊は供物。頭に羊をかかえて捧げている。捧げるとは又の意味は尽くすということ。「礼」のシメスヘンは神という意味。シメスヘンがきたら神と関係あるんだって。元々の字は「禮」。神に豊。そうそう「礼」に関していえば・・・・
電車の中でメークする女がいる。コンビニの前でたむろして座って何か食べる輩がいる。
それを法律で罰することはもちろんできない。何が悪いんだ、と彼らは言う。確かに法的には悪くない。だけどそれは「礼」を失するのだと。「無礼」なのだと。「法律」は「ルール」で「礼」は「マナー」なのだと。浅田先生が小学校のころに、この「五常」を教えるモノはもういなかったんだと。戦争が負けた痕跡は建物や物ではなく、こういう「五常」みたいなものを教える教育が無くなったことに尽きる、そう浅田氏は言われた。「だから、この会場に来ていただいている皆様は、このことを皆に教えてください。本は読まなければいけない。字は書かなきゃいけない。そして字は上から下へ、右から左へ書く。何故なら日本の漢字もひらがなも右から左、上から下へ書くようになっているから。」
書かなければ字は忘れます、とも言われた。うっ・・もう遅い
帰りに環ちゃんと一緒に「ひまわり食堂」に・・・。
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輪違屋糸里
http://kateido.exblog.jp/4278843/
2006-12-01T18:46:00+09:00
2009-09-19T00:02:12+09:00
2006-12-01T18:46:59+09:00
kateido2000
浅田次郎
「輪違屋糸里」これって最初は何て読むかわからないみたいです。私もわからなかった。わちがいやいとさと、です。糸里の先輩、傾城(置屋のトップ)音羽こったいの台詞。大好きなので、書き留めます。
非礼な芹沢鴨にむかって言います。
芹沢鴨 「聞いてつかわす。何なりと申せ」
音羽こったい 「ほなら、言わしていただきます。太夫がお衿を返して赤いべべを見せておいやすのは、伊達も酔狂もあらしまへんのどす。お内裏の中で舞い謡う五位の禁色をこないにしてお見せしてから、御門を通ります。そのときは御所を守ったはる守護職所司代のお侍も、みな頭を下げはります。それとも壬生浪士組の主さんは、五位より上の位をお持ちどすか」
「禁裏におわしますやんごとないお方も、太夫をお待ちになります。上(かみ)の下(しも)のやおへん。島原の太夫が禿(かむろ)の時分から血を吐く思いで身につける芸はな、白拍子(しらびょうし)の昔から千年も伝えられた、尊いもんどすのや。舞うにせよ、お琴を弾くにせよ胡弓を奏するにせよ、芸事いいますもんは、お武家さんの槍や刀の術よりも、根っから尊い、かけがえのないもんどすのや」
そして音羽太夫は芹沢鴨に言う。斬られることを覚悟して。
「どうぞ、ご存分に。言わでものことまで、言うてしまいましたさけ」
今わの際に音羽は糸里に言い残す。
「恨むのやない、だあれも恨むのやない。ご恩だけ、胸に刻め。ええな」
よっ!!浅田!!
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王妃の館 下巻
http://kateido.exblog.jp/4266792/
2006-11-29T22:07:00+09:00
2009-09-19T00:02:12+09:00
2006-11-29T22:07:29+09:00
kateido2000
浅田次郎
「王妃の館 下巻」今日図書館で借りる。市立図書館はネットで予約すればそれぞれの地域の公民館に配本してくれる。すっごい助かる。私は中央公民館が近いので、専らここで借りている。「王妃の館上巻」がめっちゃ面白かったので、下巻が待ち遠しかった。ワクワク!!
フランスにツアーに行く人たちの物語。ツアー客12人と、ツアコン2人。
時々話がルイ14世の時代に飛ぶ。(ベルサイユ宮殿を建造した人)
ルイ14世がバカな子供(王子 王女)を慨嘆する表現が秀逸。少し読む?
「王太子が天衣無縫のバカ、オーギュストが古今無双のバカならば、フランソワーズは完全無欠のバカ、アレクサンドルは乾坤一擲(けんこんいってき)のバカであろう、と王は思った。そして・・・・・この先さらなる王子王女が生まれたとしても、それらは多分、起死回生のバカにちがいない。」
この日は山村先生が来た。天衣無縫のバカ?
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