一澤信三郎帆布物語 by 管聖子
2009年 11月 05日
骨肉の争いはワイドショーでも紹介されたのでご存知の方も多いかも。でもずいぶん前に信三郎さん(弟)が裁判で負けたと聞いていたけど、また不死鳥の如くよみがえったのね。その過程が本著で著されている。
「泥沼」「確執」「骨肉の争い」京都の老舗ブランドで何が起こったのか。
一度はすべてを失ったかに見えた経営者夫妻。
彼らがスタッフと一丸となって新ブランドを立ち上げるまでを綿密な取材でまとめたノンフィクション。
第1章 お家騒動(振り向いたらあかん;2通の遺言書 ほか)
第2章 信三郎帆布の挑戦(潔う捨てましょう;新しいブランドネーム ほか)
第3章 3代目信夫が語った「一澤帆布物語」
第4章 帆布かばんができるまで(帆布のにおいの中で;大企業との落差に驚く ほか)
第5章 小さくてもオンリーワン(夢やないんやな;筆跡鑑定ふたたび ほか)
私が「一澤郎帆」というブランドを知ったのは、うさ子から。14~5年くらい前だけど、生粋の京都人の友人は
「そんなん知らんわ。オノボリさんが行かはるとことちがう?」といぢわるく答えたものだ。
で、どうなんです?京都のお方の認知度は?まぁ、その時購入したかなり大きめのバッグを、スポーツジム用に日々愛用しているが、型崩れもしないし、へたりもないのは流石というべきか。でそのあとのお家騒動で、再びかの地(知恩院前)を訪れたら、向かいどうしに一澤帆布と信三郎帆布があった。八坂神社方面から来た人は信三郎帆布に行くのかな?
因みに信三郎さんは三男ですが、長男と四男が組んだそうなの。長男の持ち出した遺言状が偽装だったりと、2時間ドラマになりそうな趣き。青木るえかは「長男の罵詈雑言を聞いてみたかった」らしいが、前半はそういくかと思ってワクワクしたらしいが、後半はありがちな話し(プロジェクトX?)に方向性が変わり落胆したらしい。知恩院前、今ど~なってるんだろ?うさ子知ってる?あっ今オヤジギャグ思いついた。
「♪はんぷ四兄弟」