サロゲート&ラブリー・ボーン
2010年 02月 02日
<サロゲート>
近未来を描いたSF映画なのね。人間は自宅に寝てて、自分の分身みたいなサロゲート(ロボット)を作ってそれを遠隔操作して、社会に関わる。主人公のブルース・ウイルスみたいに自分そっくりのサロゲートの人がいたり、全く別人のサロゲートの人もいたりする。自分とそっくりのサロゲートだけど、自分自身よりうんと若くて、きれい。生身ではおじいさんなのに、めっちゃハンサムな若者だったり、ブルース・ウイルスみたいに生身は、はげてぽっちゃりなのに、彼のサロゲートは金髪で若干細身。これをブルース・ウイルスがもちろん一人で演じて分けているからスゴイね!街の中には生身の人間が一人もいない。サロゲートに反感を持つ人間が、サロゲートを攻撃してくる。人間対サロゲート、でもサロゲートを操っているのは生身の人間なんだし、どっちがいいんだか悪いんだか、う~ん。ただ、街中のアクションやカーチェイスが繰り広げられるわけだけど、再生可能なサロゲートしか居ないんだから、もし流れ弾とか当たったり、スターバックスにガシャ~ンと車が突っ込んできても、ダイジョーブなんだよね、誰も傷ついたり死んだりしないんだよね。壊れても修理ができるし・・・、と安心。ラストで、やっぱりこうなるのね!と思ったシーンが妙に心地良かった。
<ラブリーボーン>
「わたしの名前はスージー・サーモン、お魚みたいでしょ」とプロローグとエピローグ。それで映画は始まり、それで映画は終わる。
両親と弟と妹の5人家族。「14歳でわたしは殺された」とプロローグは続く。
スージーが死んだ後、霊になって家族の間をさまよう。ストーリーが良く出来ている。スージーを殺した男は他にも女の子数人を手にかけている。怖い話だが、サスペンスを盛り込みながら家族とは何かを教えてくれる。
日本映画が作る安っぽい死後の世界ではなく、癒される死後の世界。現世と天国のはざ間にいるスージーが、家族の間をさまよいながら、そのはざ間で成長して天国に行く、という話し。それだけなのだが、なんともいえない感慨にとらわれ、死んだ父や母や色んな人たちを想ってしまった。 ※スージーのおばあちゃん役で出演したスーザン・サランドン。大好きな女優さんだけど、もう少し活躍してくれると想っていた。それが不満といえば不満。