早春賦
2010年 02月 14日
慌てて「早春賦」のCDをレコード屋(まだそう呼んでいた)で捜した。あれからもう11年がたつ。しばらく「早春賦」が聞けなかったのだが、今日「環」に行って、これを歌う。
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(1) 春は名のみの 風の寒さや
谷のうぐいす 歌は思えど
時にあらずと 声もたてず
時にあらずと 声もたてず
(2) 氷融け去り 葦はつのぐむ
さては時ぞと 思うあやにく
今日も昨日も 雪の空
今日も昨日も 雪の空
(3) 春と聞かねば 知らでありしを
聞けばせかるる 胸の思いを
いかにせよと この頃か
いかにせよと この頃か
1月は暦の上では春。けどまだまだ寒さはこれから。・・時にあらずと・・・まだまだだよ、とうぐいすは鳴かない。心の中で母に私も語りかけた「時にあらず、だよ、まだ」
3番まである歌詞の中で母が好きだった部分はここ
<春と聞かねば 知らでありしを 聞けばせかるる 胸の思いを>
春を待ちわびて待ちわびて、知らなければいいものを知ってしまったら、浮き立つ心。
鳥取の米子で幼いころを過ごした母は雪が大嫌いだったという。
何かにつけこの歌が母の中に去来したんだろう。