「銀二貫」 by 高田郁
2010年 06月 22日
「みおつくし料理帖」の主人公は料理人、「出世花」は湯灌人でいずれも女のこが主人公だった。
今回「銀二貫」は男のこが主人公ではあるが、前作2つと変わらず、真面目でひたむきでけな気。
大阪の「寒天問屋」が舞台である。これも本当に面白く、一気に読んでしまった。山あり谷ありの内容もさることながら、昔昔のお店(たな)の主や番頭さんの浪速ことばがとてもいい。「そうだすな~」とか「そうだっせ」とか「あんさん~だすで」とか、京言葉に負けずはんなりしている。作者は宝塚出身なので今回の「銀二貫」は本領発揮というところではないのかしら。
「どうかひとつ読んどくれやす」
ところで環ちゃんが、「米様から本が送ってきた~」と喜んでいました。
「みおつくし料理帖~」「え~っ、良かったね~」「じっくり読む」だそうです。・・・と思っていましたらあたしにも米さまから本が・・・わ~い。え?「冷静と情熱の間」?
う~ん、辻仁成か~。米さまだからはっきり申し上げます。あたし辻仁成嫌いなんです・・・って、ブログに書きませんでした?それでも読めと?