ブラック・スワン

久々にいい映画にめぐり合いました。エンドロールで席を立てなくなったのも久しぶりかな。
あたしにとってナタリー・ポートマンは「レオン」以来なんだけど、大人の女優になっていて、R指定の場面も難なくこなしていて、よくここまで成長したもんだわ。たいしたもんだ。
孫ちゃんがバレーを習っていて嫁ちゃんが「うーたんにも見せられるかな」
だめです、R１５指定だけに過激な場面があります。それにちょっぴりホラー仕立てになってます。
題名が「ブラック・スワン」というくらいだから、ナタリーが踊るのは黒鳥だけかと思っていましたが、違うんです。
バレーといったら「白鳥の湖」。その公演で、ニナ（ナタリー）が主役に抜擢されます。そして白鳥と黒鳥を踊りわけるのを要求されます。純真な白鳥はニナには踊れますが、妖艶な黒鳥がどうしても踊れず追い詰められていきます。その心の葛藤の過程があたしたち観客にさらされていきます。
抜擢されたニナですが、それ以前に主役をおろされたウイノナ・ライダー扮するべス。
ここでウイノナ・ライダーの迫真の演技が胸をつきます。
抜擢された者と下ろされた者両者が少しづつ壊れていく様が壮絶で美しい。
そして何といってもラストの舞台シーン「白鳥の湖」
白鳥を踊った後に踊る＜黒鳥・ブラック･スワン＞のすさまじい踊り。息をのむ踊り。2時間ちょっと続くこの映画は、ラストのブラック・スワンの踊りを際立たせるためだけに演出されたの？あ～、それでもいい、この黒鳥の踊りを見ることができただけで幸せ。
ボンターブル
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※2011年5月30日現在の情報です
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