境遇 by湊かなえ
2011年 11月 05日
主人公は36歳のふたりの女性。
政治家の夫と幸せな家庭を築き、さらに絵本作家としても注目を浴びる主婦の陽子。
家族のいない天涯孤独な新聞記者の晴美。ふたりは親友同士であるが、共に生まれてすぐ親に捨てられた過去を持つ。
ある日、「世間に真実を公表しなければ、息子の命はない」という脅迫状と共に、陽子の5歳になる息子が誘拐された。
真実とは一体何なのか ……。
晴美と共に「真実」を求め奔走する陽子。すると、陽子の絵本のファンだという一人の女性の存在が浮上する。
犯人はその女性なのか、それとも……。
人 は生まれる環境を選べない。しかし、その後の人生は自分の意思で選び、自分の手で築いていくことができる。
犯人の示す「真実」が明らかになるとき、ふたりの歩んできた境遇 =人生の意味が改めて浮き彫りになっていく。
読みはじめて中ころからカラクリというか謎がわかってしまった。あたしの中で解いた犯人やその背景が間違っていることを望みつつ、やっぱり思った通りだった時、その小説をつまんないと言ってもいいのかしら?あたしはつまんなかったわ。
※ABC朝日放送でTV化されるんだって。松雪泰子とりょうがキャスティング。むむむ・・・。