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好きな本、好きな映画、おもろい人々、泣かずに遊ぼ!


by kateido2000
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小倉千加子

余談   (限りある最終快感)
今回はちょっと大人の話です。心理学の教授小倉千加子先生の著書を読んで「な・る・ほ・ど」とヒザを叩き、まだヒザの痛みが冷めやらぬうちに書いておこうっと、と思いまして。人間の快感の話です。人は五感を持って産まれます。視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚。この中で視覚や聴覚は高等感覚で、後の3つは劣等感覚だそう。そして人間の性愛はその3つの劣等感覚(嗅・触・味)に支えられています。また、ヒトの快感には2種類ありまして1つが「前駆快感」もう1つが「最終快感」といいます。前駆快感」というのは人生の始まりの時期から体験されて、人生が続く限り持続する快感で、性器的でなく、性別もない快感です。具体的にはくすぐったり、吸ったり、舐めたり、微笑んだり、冗談を言ったりといようなことです。お母さんと赤ちゃん、子供同士、女同士、男女の間でも年とった人たちにもある、遊び、ふざけの快感です。対して「最終快感」といのは思春期に発生して、緩やかに発達、成人期に完成し、老年期には衰え、最後には消滅する快感です。
赤ちゃんの指しゃぶりも前駆快感、おんぶしたり抱っこしたり、一緒にお風呂に入ったりするのも前駆快感とよばれるものです。つまり前駆快感は一生もん、最終快感には限りがあるというわけです。
男女間の性愛に対して「一次愛」といものがあります。これは幼児の時に母に抱いてた愛で、相手のことを顧みない欲望、飽くことのない欲求を言い、誰もが持ってるし、一生続きます。母は当然、子供の欲求にこたえてくれるはずだと思い込むのが一次愛の始まりで、だからそれを満たしてくれないと一次愛は傷つきます。
アダルトチルドレン(山口百恵がその典型と著者は言っています)と呼ばれる人たちは、この一次愛が満たされなかった人たちです。
で、なるほど!と大きくヒザを打ったのは、この箇所でした。
一般的な男の一次愛は、バーやスナックの女性をママさんと呼んだりするのに表れている。それとか、「おふくろの味」。成熟した女性に向けて「ママさん」と呼びかけ「おふくろの味」と称する。日本人の男は何才になっても母なるものへの愛、無償の愛を要求する、のだそうです。長年の謎がこれで一気に解明し目からうろこでした。だから男は幾つになっても「ママ」のいる酒場に向かう。では女性の一次愛はどこに向かうかといえば、①家を買って好きなインテリアを入れる ②ファッション、好きな服を着る ③ペットを飼う
つまり一次愛の強い女は、インテリアと服と動物が好き。納得されましたでしょうか?  桑原恭子
by kateido2000 | 2006-12-06 18:45 | 好きな本好きな映画