中野翠が選ぶ映画ベスト10
2007年 01月 23日
①「ミリオンダラー・ベイビー」クリント・イーストウッド監督
②「Ray/レイ」テイラー・ハックフォード監督 (レイチャールズの曲がドラマに力を与えた。主演ジェイミー・フォックスもレイの魂が乗り移ったかのようだった。
③「サイドウエイ」アレクダンダー・ペイン監督(人生の形が見えたような見えないような中年期の微妙さを面白く描きだした
④「バッドアス!」マリオ・ヴァン・ビーブルズ監督(ガッツもユーモアもみなぎる快作)
⑤「亀も空を飛ぶ」バフマン・ゴバディ監督(独特の幻想性に引き込まれる。子供たち(素人)の表情やしぐさにも目を奪われる。
⑥「セルラー」デヴィッド・R・エリス監督(脚本が良くできている。携帯電話を重要な小道具として使った映画。アイディアに富んでいて、テンポもいい。
⑦「愛についてのキンゼイ・レポート」ビル・コンドン監督(キンゼイ父子の人物像がいかにもアメリカ的。
⑧「おわらない物語 アビバの場合」トッド・ソロンズ監督(おちこぼれを描かせたら世界一.思い切ったアイディアによる演出。
⑨「イン・ハー・シューズ」カーティス・ハンソン監督(どんなドラマでも上手に、品格を持ったものに仕上げる監督。キャメロン・ディアスが初めていい女優に見えた。
⑩「シンデレラマン」ロン・ハワード監督(主人公とマネージャーの友情が泣かせる。わき役陣も充実)
ところでハリウッドは今日「アカデミー賞のノミネート。と前後して「ラズベリー賞」というサイテー映画に贈られる不名誉な賞がある。過去数回「デミ・ムーア」がこれを受賞している。「キャット・ウーマン」であのハル・ベリーも受賞しているがその彼女は授賞式に堂々て出向きトロフィーを手に艶然と微笑んで大物感を見せつけました。ジョン・トラボルタも常連のようです。う~ん、何かわかる。
そして我が日本もこれを真似て「きいちご賞(ラズベリーの日本語訳)」を週刊文春が作りました。順位は次の通り。
位「ゲド戦記」
2位「日本沈没」
3位「ダ・ヴィンチ・コード」
4位「涙そうそう」
5位「PROMISE」
6位「LIMIT OF LOVE 海猿」
7位「連理の枝」
8位「ラフ ROUGH」
9位「アンジェラ」
10位「7月24日通りのクリスマス」
「ゲド戦記」は酷評です。最低最悪なんだそうで。興味のある方は「週刊文春」の1月25日号をご覧ください。この号はあの「バラバラ殺人事件」も詳細に載ってます。香織容疑者を「のこぎり妻」と名づけてました。不謹慎かもしれないけど、うまいな~って思いました。