枕草子 REMIX 酒井順子著
2007年 07月 12日
「枕草子」と言えば、私たちは「春はあけぼの やうやう白くなりゆく ・・・」くらいしか知りません。(よね?)酒井順子もそうだったと書いています。で、つい最近読み直したらしい。清少納言は酒井順子のちょうど1000歳年上なんですって。そんな年の差(?)があるのに、「枕草子」に出てくる人々は、今と大して変わらないと、彼女は言います。
例えば1つ例をあげます。
人のうへいふを腹立つ人こそ、いとわりなけれ。
いかでか、いはではあらむ。わが身をばさし措きて、さばかりもどかしくいはまほしきものやはある。
訳(ざっと)
<人の噂をするのに腹を立てる人って、まったくやりきれない。どうして言わずにいられるの。自分のことは棚に上げるとして、他人の噂ほど話さずのいられないものが、他にある?>
橋本治の「桃尻語訳 枕草子」も面白かったけど、こっちもなかなか。
清少納言が「枕草子」を書いたのって、今このブログを書いている私やあなたにとっても似ている。酒井順子曰く枕草子ってぇく「週刊アタシ」的な極私的雑誌?って感じ?>という意見に深くナットク。