好きな本、好きな映画、おもろい人々、泣かずに遊ぼ!


by kateido2000
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輪違屋糸里  TVドラマ

浅田次郎の同名の小説のドラマ化。本を読んだ後、これを映像にすると誰が糸里で、誰が音羽太夫か、なんて勝手に想像していたが、上戸彩は私の範疇外だった。傾城の美人という設定に上戸彩がどうしても当てはまらない。本の最後の章で糸里が松平肥後守の面前で歌を詠む。
「君がため 惜しからざらむ身なれども 咲くが誉や 五位の桜木」
この歌と上戸彩がしっくり馴染まない。このドラマで1番の発見は、小田茜。彼女の音羽太夫(おとわこったい)は出色の出来だった。しびれた。すぐ芹沢鴨に切り捨てられる役だけど、かっこよかった~~。
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糸里は”桜木太夫”という名前を松平肥後守から賜る。ラストに近いシーンでは桜木太夫の初道中がある。
「数(かぞ)えの7つで禿(かむろ)になってからずっと、おかあちゃんの夢は吉野有太夫のような太夫(こったい)になることやった。いつかは島原の同筋を引船に先達(せんだつ)され、禿や男衆(おとこし)を従え、立兵庫(たてひょうご)の御髪(おぐし)に大裲襠(おおうちかけ)のおこしらえで、内八文字の太夫道中をしたい思い続けてた。それがたった一つの夢やった。」・・・吉栄の台詞

「よもや、あんたはんのおなじみやおへんどっしゃろな」おまさが、冗談で言ったつもりが、源之丞は真に受けて首を横に振った。
「何言うてんのや。島原の太夫いうたらおまえ、正五位の格式やで、十万石の大名と同じ位を持つ天下一のおなごや。壬生の百姓侍なぞ、たとえ千両積んだところで洟(はな)もひっかけんわい」


こんな大層な役が上戸彩。やっぱり他にいなかったのかしら、と思います。。
それにしても浅田次郎様、けな気、儚い、芯が強い、美しい、これを全部兼ね備えた女がすきですね~。い・ま・せ・ん!!から!
by kateido2000 | 2007-09-10 19:17 | 好きな本好きな映画