好きな本、好きな映画、おもろい人々、泣かずに遊ぼ!


by kateido2000
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麗しき男性誌  斎藤美奈子著

以前読んだ「男性誌探訪」の続編。筆者は文芸評論家。辛口な批評が小気味いい。やり玉に上がったのは「週刊ポスト」「レオン」「サライ」「文藝春秋」etc etc・・・。

「レオン」・・・オヤジ、もてたい。以上終わり。
「週刊ゴルフ」・・時事からマンガまで全部ゴルフ
「サライ」・・・春夏秋冬のお楽しみ最後はここに
「ダンチュウ」・・・男の料理を卒業したその後は


中でも「日経おとなのOFF」の評論は面白い。男ってこんなの読んでる?

日系おとなのOFF」・・・失楽園カップル二名様ご案内・・
.            観光ガイドはなし。宿のみ。さすが。露骨・・・
あえて他誌との差異を探せば「金ならあるぜ」感。適度な高級感とホンモノ志向。加えて<二人だけの時間が満ちる部屋付き露天風呂><個室列車の旅>といった静けさ志向、密室志向が感じられる。一人でもなく家族とでもなく静かに過ごす夜・・・。
身も蓋もない失楽園系不倫専門情報誌「日経おとなのOFF」の身も蓋もなさは、特集に顕著である。毎号飲食系が1本、宿泊系が1本。つまり「いい店やれる店」と「いい宿やる宿」の特集・・。タイトルにも迷いがない。<愛が深まる和食の名店><愛する人との宿><愛を語る極上のお酒、肴、旅><愛する人と「ふたり鍋」><愛あふれる連泊の宿>じつに愛の五連発!

ねっ!おもしろいでしょ!!
でも斉藤美奈子さんは、普通に文芸評論もやっていらっしゃいます。これが又的を射てステキな評論。芥川賞も直木賞もナンボのもんじゃ!って感じっす。
麗しき男性誌  斎藤美奈子著_d0073646_0563712.jpg

by kateido2000 | 2007-09-13 00:56 | 好きな本好きな映画