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by kateido2000
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「東京育ちの京都案内」  by麻生圭子

5~6年前、京都に行った時、祇園のはずれ(南座の裏あたりかな?方向音痴でわからないが)をうろついていた。紅殻格子の粋な家が並んでいる、とある置屋ふうの玄関先に可愛い真っ白い犬が繋がれていた。「あらかわいい~」と犬に近づいたところへ70~80歳くらいのこれまた粋なおばあちゃんが、風呂桶片手にその家に帰ってきた。「可愛い犬ですね」と話かけたらおばあちゃん色々しゃべってくだすった。すると今までおとなしかった犬がワンワン吠える。おばあちゃんが言った。「いやぁ、悋気してはんのどすわ」・・「悋気」、ご存知でしょうか。近頃使われなくなったワード。「やきもち」という意味です。私は場所柄年配の殿方との接触も多いのでけっこうこの「悋気」という言葉は聞きますけど、いつも行く物知りの「ひまわり食堂」の彼は知らなかったから、もうホントに死語なのね。好きな言葉だから消えないでほしいけどね~。
ところで「東京育ちの京都案内」、このエッセーはVISA会員に配布される月刊誌に今でも連載中。麻生圭子は多分京都に住んで10年以上は経っている。「ぶぶ漬けでもどないですか?」と言われたら「帰っておくれやす」という意味?だというのはつとに有名な話だが、この件りはご存知?
持っていた携帯電話が壊れまして、最寄りのドコモへ行ったわけです。契約は東京でしたものです。そしたらつっけんどんに「地方で契約された方はここでは修理できません」と言われた。
この話は以前にもどこかで読んだな。麻生圭子さんを疑うワケじゃないけど、携帯電話が時計だったような・・・。麻生さんの略歴を見たら、吉川晃司、小泉京子、中森明菜などのヒット曲を手がけた人らしい。読むのやめようかと思ったけど読んじゃった。
巻末に
 一九九九年一月 大文字が雪化粧した日に   京都にて  麻生圭子
などと、しゃらくさいので ★一つふえて★★  (★・・黒星)
「東京育ちの京都案内」  by麻生圭子_d0073646_2034768.jpg

by kateido2000 | 2008-07-02 20:01 | 好きな本好きな映画