好きな本、好きな映画、おもろい人々、泣かずに遊ぼ!


by kateido2000
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亡くなった?

久世光彦さんの著書で、と向田邦子さんは小説の中やエッセーで、身内が死んだときに決して「亡くなりました」とは言わせず「死にました」というふうにしていた、というようなことを読んだことがある。以前京都の友人のT子が「あんなぁ、うちの犬なぁ、亡くならはってん」と言うのを「京都の言葉やから、はる、ゆうんはしょうないけど、亡くなるはちゃうやろ、死んだやろ」とつっこんだら、「家族といっしょやさかい」と言われ、「家族でも死んだ、やろ」と言って、「あんたは、かなわん!」と言われた。で、今日である。「ポストマン」とかいうTVを眺めていたら、チンパンジーが死んだのを、「彼はもう亡くなりました」という言葉に、「えっ!?」と思ったからである。そのチンパンジーは息子と同じというものだったけど、母親は欧米人でただ「dead」と言っているのを、日本語の吹き替えが「亡くなった」とかぶせている。英語では「死ぬ」と「亡くなる」のは1つの単語なのだから、勝手にTV局が「亡くなった」と訳しているだけなのだ。そうしたらナレーターまでもが「亡くなる・亡くなった」を連発。すっごく違和感を感じた。文系の姫だるま様、うさ子、どう思う?
日本語には「逝った」という言い回しもある。英語では「passed away」かな?
ともあれ9年前の明日、私の母は逝った。
by kateido2000 | 2009-01-19 03:23 | つれづれ日記