好きな本、好きな映画、おもろい人々、泣かずに遊ぼ!


by kateido2000
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映画 「オリヲン座からの招待状」

劇場に足を運ぶつもりだったのに見そびれていた映画 「オリヲン座からの招待状」。短編(表題:鉄道員)を映画化している。作ったのはそれと同じ「東映」。主演は宮沢りえと加瀬亮。映画批評家からはお涙ちょうだいの駄作として片付けられ、ビデオレンタル店にも在庫は私が借りた1本だけ。確かにこの短編小説をここまで長い映画にするのには無理があったかもしれない。でもいいんだ。浅田次郎センセだもん。加瀬亮なんて、この留吉を演じるためにいるみたいな俳優で、宮沢りえは歳をとるというより、歳を重ねたという言い方がぴったりの女優さんだ。痛々しいくらいか細い手。ささやくような京都弁には少しも違和感がないのはさすがだと思うし。
加瀬亮は存在自体が素晴らしい!!ジャニーズ系かバカキャラばかりが跋扈するこのドラマ界に咲いた1輪のバラ?
私と乳母はこないだまでフジTVでやってた山田太一による「ありふれた奇跡」で、加瀬亮にどっぷりつかってしまったのだ。(風間杜夫と岸辺一徳の女装も見事だった)
「すんません、すんません」と謝る加瀬、その都度ペコンペコンと90度に折れる腰、これが秀逸。最初に登場したときは文無しで、屋台でうどんを食べているおっちゃんをぢっと眺める。「おばちゃんがご馳走しちゃる」って言いたくなる。
とにかく私はこの映画で、まんまと泣きました。映画評論家たちよ、悪いか!
映画 「オリヲン座からの招待状」_d0073646_133520.jpg


4月17日の<私の嫌いなもの>を読んだAさんから苦言を呈される。「あれはいけません」。いや~、やっぱりAさんっていい人だ。毒を吐くあたしを知らない。それにこのくらい毒でもなんでもなく、おなかの中をずずず~っいっ、て切ったらそりゃあもう黒くて黒くてとてもヒト様には見せられません。息子があたしを「ぶりっ子」呼ばわりするけど、ふんだ!女だも~ん、ぶりっ子してナンボっしょ!A様ごめん、その代わりと言っちゃなんですけども、それ以上でも以下でもないです。おんなはコワイです。そのコワさを知らないで一生過ごせれば、それが一番です。でも「オリヲン座」のトヨさんに憧れます。いつも思うけど、浅田センセイの書くようなトヨさんみたいな女はいません。少なくとも私は会ったことはありません。「風と共に去りぬ」のレッド・バトラーがどこをさがしてもいないように。レッド・バトラーはいないけどスカーレット・オハラはゴマンといます。「すんません」
by kateido2000 | 2009-04-22 00:25